TRANBIとは
TRANBI(トランビ)は、株式会社トランビが運営するM&Aマッチングプラットフォームです。2016年にサービスを開始し、掲載案件数は約900件前後で推移しています。
BATONZと並んで個人M&Aの代表的なプラットフォームとして知られていますが、料金体系がまったく異なります。成約時手数料がかからず、月額制で利用できる点がTRANBI最大の特徴です。
TRANBIの手数料・料金プラン
TRANBIの料金体系は以下の通りです。
| プラン | 月額(税込) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | 案件閲覧・検索のみ |
| ベーシック | 3,980円 | NDA締結・交渉申し込み・月10件まで |
| プレミアム | 9,800円 | 交渉申し込み無制限・優先表示 |
成約時の手数料はゼロ。これがTRANBIの最大の差別化ポイントです。
たとえば成約価格が3,000万円の案件をBATONZで買うと60万円(2%)の手数料が発生しますが、TRANBIなら月額費用のみで済みます。半年間プレミアムプランを利用しても58,800円。その差は歴然です。
売り手の費用
売り手は完全無料で利用できます。案件の掲載、買い手との交渉、成約に至るまで一切の費用がかかりません。
TRANBIの特徴と強み
成約時手数料ゼロのインパクト
成約価格が大きくなるほど、TRANBIの手数料メリットは拡大します。1,000万円の案件なら20万円、5,000万円なら100万円の差額。この金額差は買収後の運転資金に直結するため、無視できない要素です。
ただし、TRANBIでは基本的に売り手・買い手が直接交渉するスタイルになります。仲介会社が間に入らないケースが多いため、交渉経験のない買い手にとってはハードルが高く感じる可能性もあるでしょう。
売り手が直接案件を掲載
BATONZが仲介会社経由で案件が登録されるのに対し、TRANBIでは売り手オーナーが自ら案件を掲載するケースが中心です。そのため案件情報の粒度にばらつきがある一方で、オーナーの生の声を直接確認できるメリットがあります。
企業概要書(IM)のフォーマットが統一されていない点は、買い手側が自ら情報を整理・分析する力が求められる場面です。
IT・Web系案件に強い
TRANBIはWebサイト、ECサイト、SaaS、アプリなどIT系の案件比率が高い傾向にあります。個人が運営するブログやアフィリエイトサイトの売買案件も見つかるため、副業・個人事業としてのM&Aを検討している層にフィットしやすいプラットフォームです。
TRANBIの使い方:登録から成約まで
- 無料会員登録: メールアドレスで登録、案件を閲覧開始
- 有料プランに加入: 交渉を希望する場合はベーシック以上のプランに加入
- 交渉申し込み: 気になる案件にNDA締結の申し込み
- 詳細情報の受領: 売り手から企業概要書や財務資料を受領
- メッセージで質疑応答: プラットフォーム内で売り手と直接やり取り
- トップ面談: オンラインまたは対面で売り手オーナーと面談
- 条件交渉 → DD → 契約: 基本合意後、デューデリジェンスを経て最終契約
TRANBIでは仲介が入らない分、交渉のスピードが速い傾向があります。案件によっては1〜2ヶ月で成約に至ることも珍しくありません。
TRANBIの評判:良い点・気になる点
利用者から評価されている点
- 成約手数料ゼロ: 月額費用だけで済むコスト構造は買い手から圧倒的に支持されている
- 交渉のスピード: 仲介を挟まない分、意思決定が速い
- IT系案件の充実: ECサイトやWebサービスの案件が豊富
指摘されている改善点
- 案件数の少なさ: BATONZの40,000件超に対して約900件は見劣りする
- 案件情報の質のばらつき: 売り手が自ら作成するため情報の精度にムラがある
- サポート体制: 仲介会社が介在しないため、交渉やDD手配は自力で行う必要がある
TRANBIが向いている人
TRANBIは「手数料を抑えたい」かつ「自分で交渉・DD手配ができる」買い手に最適なプラットフォームです。
特に成約価格1,000万円以上の案件では、BATONZとの手数料差が大きくなるため、コスト面で明確な優位性があります。IT・Web系の事業を探している方には、案件の質・量ともにおすすめできます。
逆に、M&Aが初めてで交渉に不安がある方や、幅広い業種から案件を探したい方は、BATONZと併用するのがベストな選択肢です。どちらかひとつに絞る必要はなく、両方に登録して案件を比較するのが実務上の定石になっています。
まとめ
TRANBIは「成約時手数料ゼロ」という明確な強みを持つプラットフォームです。月額3,980円から利用でき、成約価格に関わらず追加費用が発生しない料金体系は、特にコスト意識の高い個人買い手から強い支持を得ています。
案件数ではBATONZに及びませんが、IT・Web系の案件を中心に独自の案件が掲載されているため、両方のプラットフォームを併用しながら最適な案件を探すことをおすすめします。