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スモールM&Aとは?個人でもできる事業買収の基礎知識
スモールM&A入門

スモールM&Aとは?個人でもできる事業買収の基礎知識

5分

スモールM&Aとは

スモールM&Aとは、中小企業や個人事業の売買を指す言葉です。明確な定義はありませんが、一般的に譲渡価格が数十万円〜数千万円規模の案件を指します。

大企業間のM&Aと異なり、買い手が**個人(サラリーマン・フリーランス)**であるケースも多いのが特徴です。近年はマッチングプラットフォームの普及により、専門家を介さなくても事業の売買が可能になりました。

なぜ今、スモールM&Aが注目されているのか

スモールM&Aが注目を集めている背景には、複数の社会的要因があります。

  • 後継者不足: 中小企業の約6割が後継者未定。廃業予備軍は127万社にのぼる
  • プラットフォームの登場: BATONZ、TRANBIなどにより、個人でも案件にアクセスしやすくなった
  • 副業・複業の浸透: 事業買収を「キャリアの選択肢」として捉える会社員が増えている
  • 低金利・融資環境: 日本政策金融公庫等の創業融資がM&Aにも適用されるケースがある

スモールM&Aの一般的な流れ

事業買収のプロセスは、大きく以下の7ステップで進みます。

  1. 目的・条件の明確化: なぜ事業を買いたいのか、予算・業種・地域を整理
  2. 案件探索: マッチングサイトで検索、またはFA・仲介に依頼
  3. ノンネームシート確認: 匿名の事業概要書を確認し、興味があればNDA締結
  4. 企業概要書(IM)の確認: 詳細な財務・事業情報を入手
  5. トップ面談: 売り手オーナーと直接面談し、事業の実態を確認
  6. 基本合意書(LOI)の締結: 価格・条件の大枠を合意
  7. デューデリジェンス → 最終契約 → クロージング: 詳細調査後、最終的な契約を締結

費用相場と手数料

スモールM&Aにかかる主な費用は以下の通りです。

項目相場
譲渡価格数十万〜数千万円
仲介手数料成約価格の5〜10%(最低手数料100〜200万円の場合あり)
DD費用30〜100万円(税務・法務)
登記・許認可変更10〜30万円
PF手数料成約価格の2〜5%(買い手側)

プラットフォームを使った直接交渉であれば、仲介手数料を大幅に抑えられます。ただし、リスク判断やバリュエーションは自己責任になるため、少なくとも税理士のチェックは受けておくべきです。

失敗しないためのポイント

スモールM&Aで特に注意すべき点をまとめます。

  • 属人性の確認: 売り手オーナー個人のスキルや人脈に依存していないか
  • 簿外債務のチェック: 未払い残業代、連帯保証、訴訟リスクなど
  • 競業避止義務: 売り手が同業で再起業しないかの取り決め
  • 従業員の引き継ぎ: 雇用条件の変更有無、キーマンの退職リスク
  • 許認可の承継: 業種によっては許認可の再取得が必要

まとめ

スモールM&Aは、起業のリスクを抑えながら事業を持つための有力な選択肢です。特に、すでに収益基盤のある事業を引き継ぐことで、ゼロからの立ち上げに比べて成功確率を高められます。

一方で、財務・法務の知識が求められる場面も多いため、信頼できる専門家のサポートを受けながら進めることが大切です。

よくある質問

スモールM&Aの一般的な価格帯は?
数十万円から数千万円が中心です。飲食店や小規模ECサイトであれば100万〜500万円程度、安定収益のあるSaaS事業であれば1,000万〜5,000万円程度が相場です。
個人でもM&Aは可能ですか?
可能です。BATONZやTRANBIといったマッチングプラットフォームでは、個人の買い手も多く利用しています。法人を設立せずに個人事業として買収することもできます。
M&A仲介会社は使うべきですか?
案件規模や自身の経験によります。数百万円以下の小規模案件であればプラットフォーム上で直接交渉するケースが多く、数千万円以上になると仲介やFAを入れるのが一般的です。
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